ご挨拶

2026年度(第74期)精密工学会東海支部 支部長 

板津 武志(株式会社ナガセインテグレックス)

このたび、精密工学会東海支部の令和8年度(第74期)支部長を拝命いたしましたナガセインテグレックスの板津でございます。歴史と伝統ある本支部の運営に携わる機会をいただき、身の引き締まる思いでございます。微力ではございますが、支部の発展に尽力してまいる所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

精密工学は、加工、計測、制御、材料、熱、振動など、多様な技術分野が高度に融合することによって成立する学問領域であります。私たちが日々向き合っているナノメートルあるいはサブミクロンの精度は、決して単一の技術によって達成されるものではなく、複数の要素技術が相互に影響し合う中で実現されるものであります。言い換えれば、「精度は偶然に生まれるものではなく、設計され、積み重ねられるもの」であると考えております。

東海地域は、自動車産業、工作機械産業、航空宇宙産業をはじめとする我が国を代表するものづくりの中核を担う地域であり、その技術的基盤の一端を精密工学が支えてきました。本支部は、大学、研究機関、企業の連携を通じて、こうした基盤技術の発展と人材育成に寄与してきた重要な組織であります。

近年、AIやデジタル技術の進展により、ものづくりの在り方は大きく変化しつつあります。しかしながら、いかに技術が進展しようとも、最終的に精度を規定するのは物理現象であり、その理解と制御に基づく精密工学の重要性は今後も不変であると考えられます。

現在の日本は、海外からの観光客も増大し、日本に対する海外の視点が大きく変化している時代でもあります。この変化に対応するために、東海支部といたしましては、産学官の連携を一層強化し、研究活動の活性化とともに、次世代を担う若手研究者・技術者の育成に努めてまいりたいと考えております。また、新たな技術分野への挑戦を積極的に支援し、地域のものづくりのさらなる発展に貢献していく所存です。

会員の皆様におかれましては、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本支部の活動への積極的なご参加をお願い申し上げます。

末筆ながら、皆様のますますのご健勝とご活躍を祈念申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。

目次

過去年度の支部長ご挨拶 (2021年度より掲載)

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