ご挨拶

精密工学会東海支部 支部長

伊藤 敦(ブラザー工業株式会社)

この度、精密工学会東海支部の令和4年度(第70期)支部長を務めさせていただくことになりました ブラザー工業株式会社の伊藤でございます。日頃より、東海支部の活動にご理解とご支援をいただき深く感謝しております。

一昨年度(第68期)に引き続き昨年度(第69期)も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、東海支部におきましても活動の自粛や縮小を余儀なくされました。そのような状況でも、柴田隆行支部長(豊橋技術科学大学)のもと、感染拡大防止に十分配慮した中での講演会・見学会・講習会、および、東海支部創立70周年記念事業の企画・立案とその準備を行うことができました。その記念事業の一つとして、支部ホームページの更新を昨年12月4日に既に終えることができました。関係いただきました皆様方に、改めてお礼申し上げます。

精密工学会は1933年(昭和8年)に精機協会として設立され、1947年(昭和22年)に精機学会、1986年(昭和61年)に精密工学会と改称し、現在では「ものづくり」に関わる設計・生産システム、精密加工、メカトロニクス・精密機器、精密計測、人・環境工学、材料・表面プロセス、バイオエンジニアリング、マイクロ/ナノテクノロジー・新領域などを広範囲に探究しています。東海支部は、1953年(昭和28年)に全国で4番目の支部として発足し、現在では関西支部に次ぐ2番目に会員数の多い支部となっております。ここ東海地区は日本の「ものづくり」の中心地であり、自動車、航空・宇宙産業をはじめ、工作機械、金属・セラミックス材料、機械要素など有力な産業が発展しており、33社の賛助会員をはじめとして産官学から多くの方々に参加をいただいております。産官学の方々が交流を持つことができる機会を提供することで、各自の知識と知恵を持ち寄り、更なる産業の発展につながる場となれる支部でありたいと思っております。

東海支部の主な活動としては、2004年から毎年開催の「ものづくり実践講座」があります。本実践講座は精密な「ものづくり」に関わる第一線の講師陣による基礎的な講義と、実際の装置に触れる・実験装置を造る、プロセスを見る、解析を行うなどの実践教育を組み合わせることで、基礎理論から実践的応用までを体験学習できる講座です。若手技術者には人気があり、毎年多くの企業の若手エンジニアに受講いただいていております。今年も8講座ほどの企画を予定しております。

また、2014年度に設立した「東海支部学生優秀賞」では、東海地区の大学・工業高等専門学校から推薦された、精密工学分野の成績優秀かつ人格の優れた学生さんに対して、毎年1~2名(各教育機関当たり)の顕彰を行っています。受賞した優秀な学生さんには、研究へのモチベーション向上と実際の先端/最新技術に触れる機会を増やすため、企業への特別会社見学会の招待を実施しておりますので、積極的に参加していただきますようお願い申し上げます。また、産業界の皆さまにおかれましては、学生さんの受入れにご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

そのほかにも、企業見学会や講演会、他学会との共催の講演会なども開催しておりますので、積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

その中で今期の大きなイベントとして東海支部の創立70周年記念事業があります。記念誌刊行、記念式典、特別講演会に加えて、「精密工学会東海支部」ロゴマークコンテスト、「精密を極める」ものづくりフォトコンテスト、「精密工学が拓(ひら)く未来社会」絵画・イラスト・CGコンテストもあります。その準備と実行をするために皆さまのご協力とご参加をどうぞ宜しくお願いいたします。

昨年の1月20日にバイデン氏がアメリカ大統領に就任してから、世の中はゲームチェンジとなりました。今まで環境保全に後ろ向きであったアメリカが積極的にCO2削減に向かうことになり、脱炭素化に向けて世界が大きく舵を切ることになりました。日本が直近のCOP26で2年連続受賞した「化石賞」という汚名を返上して、逆に日本が脱炭素化に向けて世界に誇れる研究開発へ結びつくトリガーとなる可能性に期待を込めて、創立70周年特別講演会の題目は「グリーンイノベーション(脱炭素化)、SDG」というようなテーマで、NHK解説委員の土屋敏之様と通商産業省 カーボンニュートラルプロジェクト推進室のご担当者様にご講演していただく予定ですので、多くの皆さまのご参加を宜しくお願いします。

最後になりますが、東海地区が「ものづくり」の中心地であるという地の利を活かし、産官学の研究者・技術者の出会いの場を設けて連携を高めることで、精密工学の発展ならびに産業への貢献を目指して活動をしてまいりますので、皆さまのご支援とご協力をお願い申し上げます。

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